私たちは今、「針金の母」と「布の母」どちらに抱かれているのだろうか
- 4月24日
- 読了時間: 2分

こんにちは。YUEの秘書です。
今回は色々と考えさせられる内容があったので、皆さまにもお伝えしようと思います。
心理学の歴史のなかに、「ハリー・ハーロウの代理母実験」という有名なものがあります。
引き離された子猿の前に、2つの「偽物の母親」を置くというものです。
一つは、ミルクが出るけれど、冷たい針金で作られた母。
もう一つは、ミルクは出ないけれど、柔らかい布で作られた母。
生きるために必要なのは、当然ミルクです。しかし子猿は、ミルクを飲む時以外ずっと「布の母」に抱きつき、心の平穏を得ようとしました。
「生存には、ただ栄養を与えるだけでなく、温かな触れ合いが不可欠である」
この実験は、そんな当たり前で、けれど私たちが忘れがちな事実を証明しました。
ふと、今の私たちの社会はどうだろうかと考えさせられます。
徹底した効率化、AIの台頭、画面越しのコミュニケーション。
現代のビジネス環境はとても機能的で、私たちに確実に「ミルク(利益や成果)」を与えてくれます。しかし、それは冷たい「針金の母」とも言えないだろうかと。
どれだけ効率的にタスクをこなし、サプリメントで栄養を補っていても、頭皮はカチカチに強張り、自律神経は常に戦闘モード。無意識のうちに、根本的な「安心感」が欠落しているサインを身体が発しているのです。
私たちがご提供する鍼やマッサージというアナログな手技は、解剖学的なアプローチはもちろんですが、それ以上に「人の手を通して伝わる温度や圧」が、脳の奥深くに「ここは安全な場所だ」というメッセージを届けているのだと感じます。
効率や合理性は、私たちが生き抜くために絶対に必要なものです。
ただ、それだけでは心が、そして身体が乾いていく。
あなたが今、無意識に求めているのは、ミルクを与えてくれる「針金の母」でしょうか。それとも、ただそこにあるだけで安心できる「布の母」のぬくもりでしょうか。
現代社会における「人の手の価値」について、改めて考えさせられた一日でした。





コメント