鍼の「ずーん」とする響き。実は、全員が感じるわけではありません
- 2 日前
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普段はヘッドケアについてお話していますが、今日はちょっと鍼特有のお話を。
鍼(はり)治療と聞いて、独特の「ずーん」と重くなる感覚をイメージする方は多いのではないでしょうか。
あの感覚、「効いてる感じで好き!」という熱狂的なファンもいれば、「痛そうだから苦手……」という方もいますよね。
でも実は、鍼を受けた全員があの「ずーん」を経験するわけではありません。
そして、「響かないと効果がない」というのも大きな誤解です。
今回は、国家資格を持つプロの目線から「鍼の響き」の正体をサクッと解説します。
鍼の「ずーん」の正体は、脳へのアクセス信号
あの重だるい感覚は、専門用語で「得気(とっき)」と呼ばれます。
カチカチに固まった筋肉の奥にあるツボ(受容体)に鍼が届いたとき、「ここにコリがあるよ!血流を集めて!」と、神経を通じて脳へ送られる修復のサインなのです。
なぜ感じる人と、感じない人がいるの?
「得気」を感じるかどうかは、その日の体調や神経の過敏さによって大きく変わります。
筋肉の硬さ: コリが深くて頑固な場所ほど、響きを感じやすくなります。
自律神経の状態: 脳が極限まで疲労していると、感覚が過敏になって強く響いたり、逆に麻痺して全く感じなかったりします。
つまり、「何も感じない=効いていない」わけでは全くありません。
あなたが何も感じていなくても、微細な刺激によって脳と体はしっかりと反応し、お休みモード(副交感神経優位)へと切り替わっています。
大切なのは「心地よい」かどうか
施術者は、「今日は響かせたほうが緩むか」「今日は刺激を抑えて優しくアプローチすべきか」を、筋肉の反応を見ながらミリ単位で調整しています。
もし「ずーん」が苦手なら、遠慮なくお伝えください。無理に響かせなくても、脳疲労をクリアにし、自律神経を整えることは十分に可能です。
鍼は、暴走した脳を休ませるためのスイッチ。
怖がらずに、ぜひご自身の体と脳が「心地よい」と感じるオーダーメイドの休息を体験してみてくださいね。




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